院長Blog:長く続く痛み「慢性疼痛」

 

長く続いている痛み。年齢だから、骨が変形しているから、付き合っていくしかないと言われ、諦めていませんか?

病気やケガが治った後も痛みが長く残ってしまう「慢性疼痛」。この背景には、「筋肉」や「神経」、「脳」が関わっています。痛みや、痛みへの不安から活動量が減って、運動不足による筋肉の硬直が起こるのです。悪い姿勢や、長時間座っていると、痛みを長引かせ悪化させる原因になります。また、末梢神経から痛みの信号を受ける中枢神経が興奮したままの状態になると、病気や外傷が治った後も 痛みの信号を脳へ送り続けたり、痛み以外の刺激を誤って痛みの信号として脳へ伝えてしまって、慢性的な痛みを引き起こすことがあります。この状態を感作(かんさ)といい、感作とは刺激に対して敏感になっている状態です。痛み刺激に対して敏感になり、少ない刺激でも反応してしまいます。感作とは、長時間の痛みが続くと、簡単なことで痛くなり、いつもより強く痛みを感じてしまう状態です。
このように慢性疼痛には、動かないことと、感作が大きく関わっています。当院では、個々の疼痛が生じやすい動作を評価し、慢性化している疼痛の原因を探し、個々に適したリハビリテーションを実施しています。また、慢性疼痛を緩和させるセルフケアの仕方を指導しています。身体を動かし、鍛え、機能を高めて「痛まない身体をつくる」それが当院の推奨するリハビリテーションです。また、痛みが慢性化し、痛みに対して過敏になってしまう状態、感作に対して治療効果があることがわかり、使用されるようになった薬があります。慢性疼痛にはまず運動療法(リハビリテーション)を行い、それでも改善しない場合は感作に対して薬を使用することを検討して行きます。長く続いているあなたの体の痛みを諦めないで、まず、当院までご相談下さい。

同じカテゴリの投稿