調剤室




内服・外用調剤業務

当院では、外来患者さまのお薬は院外処方としています。
入院される患者さまについては、薬剤師が持参されたお薬を確認させて頂きます。
患者さまの状態や検査値等、手術を予定されている場合は抗血栓薬など術前中止薬を確認の上、主治医と継続可否を決定します。
また入院中のお薬は患者さまが服用しやすいよう一包化を基本としています。

入院処方箋枚数 約920枚/月
持参薬確認件数 約70件/月  (2024年)

注射薬調剤

入院患者さまの点滴・注射薬を用法・用量、相互作用、投与経路、配合変化などを確認し、患者さま別にセットして各病棟に払い出しています。

注射処方箋枚数 約613枚/月(2024年)

医薬品情報業務(DI : drug information 業務)

DI担当者は、PMDA(医薬品医療機器総合機構)や各製薬会社の担当者さんより情報を収集し、より伝わり易い形に加工してDI newsとして院内に発信しています。
新規採用薬や副作用情報、その他様々な情報を院内スタッフに一目で理解してもらえる内容を心がけています。
また院内スタッフからの質問や回答はデータとして残すことで、似たような質問についてすぐに対応できるようにしています。

病棟業務

当院は病棟薬剤業務実施加算を算定しています。
病棟薬剤業務とは病棟に担当の薬剤師を配置して薬に関する様々な業務を担います。
例えば、入院中に使用する全ての薬剤について薬歴管理や医師へ処方提案・医薬品の情報提供、また、病棟に配備されている薬剤の管理や、病棟の内服薬カートへのセットも行います。
その他、処方された薬剤が間違いなく、安心して患者さまに服用して頂けるようにベッドサイドにて薬剤説明を行っています。

薬剤管理指導料算定件数:130件/月
退院時薬剤情報管理指導料:60件/月 (2024年12月)

整形外科病院の薬剤師としての業務

整形外科病院の薬剤師というと痛み止めの処方を中心に扱うかと思われます。
しかし実際は、様々な疾患を抱えた患者さまが整形の手術や治療を受けられ、既往に応じた薬物治療を継続しなければなりません。特に高血圧や心疾患、糖尿病、腎機能障害などが多く、入院前から増悪することなく退院して頂くために各疾患に応じた幅広い知識が必要となり代替薬の選定など薬剤師が主導する場合があります。

骨粗しょう症治療薬の指導

当院は整形外科病院であり、整形領域のおける薬剤、特に骨粗鬆症治療薬の管理指導について力を入れています。
ガイドラインを参考に入院された患者様の骨粗鬆症リスクを評価し、骨粗鬆症治療薬の提案を医師に行います。骨粗鬆症治療薬は内服薬・注射薬があり、注射薬についてはご自身で注射可能な薬剤もあります。患者様の状態や手技実施可否を確認し、最適な薬物治療が実施できるよう評価を行います。薬剤については長期継続頂くことが基本となりますので、薬剤の継続使用の必要性など十分にご理解頂けることを念頭に説明させて頂きます。

ポリファーマシーへの取り組み

ポリファーマシーとは、「複数」を意味する「Poly」と「薬局」を意味する「Phamacy」からなる、「害のある多剤服用」を意味する言葉です。多種の薬剤を服用すると、相互作用により副作用が生じる場合があります。
薬剤師は飲み合わせやその疾患に対する服用期間などを中心とした薬学的観点からポリファーマシーに対してアプローチを行い、1種類でも減らす事ができるよう取り組んでいます。 もし多くのお薬を服用されており不安を感じていらっしゃる患者さまがおられましたら薬剤師までお気軽にお問合せ下さい。

今後について

当院は手術件数が非常に多く、そのため入退院される患者さまも非常に多いです。周術期における薬剤管理等の薬剤に関連する業務を強化していくことを考えています。例えば術前における薬歴やアレルギー歴、副作用歴の確認、術前中止薬の説明、術中における薬品管理、術後における患者様ごとの鎮痛薬の投与量、期間の提案や術前中止薬の再開確認等、今以上に取り組んでいきたいと考えています。

調剤機器・システム

・全自動錠剤分包機(タカゾノ)
・薬剤管理指導支援システム forestchart(タカゾノ)
・散薬錠剤分包機(湯山)
・軟膏練太郎(シンキー)

一日の業務スケジュール

調剤室業務 病棟業務
9:00
ストック薬補充

内服・注射薬・定期処方・臨時処方
調剤監査

持参薬確認

納品検品
処方切れ確認

定期処方代行入力
カルテ確認

持参薬継続指示確認

退院時薬剤指導
12:00
昼休憩
13:00
発注集計

内服・注射薬・定期処方・臨時処方
調剤監査

薬品発注
配薬カートへのセット

薬剤管理指導

内服・注射薬指示確認
各委員会
17:00