手術支援ロボットMako(メイコー)について







北河内初導入の新しい技術で、より正確でより安全な人工関節手術を

当院では、最新人工関節手術支援ロボット「Mako」を北河内地域で初めて導入しました。
歩く・座る・立つなどの動作で膝や股関節に痛みが生じた場合に、変形した関節をインプラント(人工関節)に置き換える人工関節置換術において「Mako」を用いた手術を積極的に行い、これまで以上に正確で安全な人工関節手術を提供し、患者さんの身体的・精神的負担の軽減はもとより、満足度の向上を図ります。

理事長 高井 亮輔

理事長 高井亮輔

Mako(メイコー)とは?

日本で初めて承認された整形外科におけるロボティックアーム手術支援システムです。
ロボティックアームとは「人の手の代わりに作業を行うコンピュータ制御の機械の腕(アーム)」のことで、自動で動くものや人が操作して動かすものがあります。
Makoのロボティックアームは、医師が操作をして動かすもので、傷んだ骨を削ったり、インプラント(人工関節)を設置する際に医師をサポートします。

理事長 高井亮輔


ロボティックアームは、身近なものに例えると車の自動ブレーキのようなもので、治療計画にない(削る必要のない骨)部分にさしかかると自動停止する仕組みになっており、治療計画以外の動きを制御することで、計画通りの安全かつ正確な手術が可能になります。

海外では、2024年1月末時点で計36ヵ国以上でMakoが導入されており、導入台数は1,900台以上に上ります。
国内の導入数は2023年現在で76件ですが北河内地域では当院が初の導入となります。

「Mako」のメリット

計画どおりの正確な手術

術前に患者さんのCT画像をもとに綿密な設計を行い、インプラント(人工関節)を設置する位置やサイズ、骨を削る深さや角度などを決定します。
術中はナビゲーションの指示があるため、0.5ミリ単位で調整しながら計画どおり行い、より正確な位置に人工関節を設置することが可能です。

計画どおりの正確な手術

安全性の向上

医師は、骨の切除や人工関節の設置位置をモニターで確認しながら、ロボティックアームを操作します。
アームは人の手のように手ぶれすることがなく、削ったり切除する必要のない部位にさしかかると、コンピュータと連動して自動的に動きを止めます。
そのため、骨の削り過ぎや血管・神経の損傷を最大限に防ぐことができます。

安全性の向上

早期の機能回復

手術後の痛みの軽減、合併症の減少が期待でき、術後の高い機能回復により、入院期間の短縮・早期の社会復帰が期待できます。

早期の機能回復

当院でMakoを導入するメリット

「前方アプローチによる人工股関節置換術」にもMakoを使用

前方アプローチ法とは?

手術のとき股関節に進入する方法として、大腿骨の前から進入する「前方アプローチ」、大腿骨の後ろから進入する「後方アプローチ」、横から進入する「側方アプローチ」の3つに大きく分けられ、現在は後方アプローチが主流です。
それぞれに特徴がある中で前方アプローチ(DAA)は、傷口が小さく、筋肉や靭帯などを切らずに進入でき関節周りの組織を温存できる点から、術後早期の回復が見込めます。
そのため社会復帰がこれまでより早く、仕事・育児・介護などで長期間の入院ができない方にとっては有効な手術方法です。さらに人工股関節置換術特有のリスクである脱臼についても、前方アプローチでは筋肉や靭帯を温存することで脱臼を防ぎやすくなっています。
しかし、高度な手術技術を要するため実施できる医師が限られており、最先端の医療を提供するアメリカにおいては多くの手術実績がありますが、日本ではまだ2割程度しか行われておりません。

前方アプローチのメリット

前方アプローチのメリット

前方アプローチのデメリット

前方アプローチのデメリット

受診から入院・手術・退院後までサポート

受診

受診予約は不要です
受付時間内にご来院ください

検査

整形外科で診察の上CTなど必要な検査を行います

手術日の決定

患者様のご都合に合わせて手術日を決定します
※検査後3週以降

入院・手術

手術日の1日前に入院
手術当日は全身麻酔下にて手術を行います

リハビリ

手術翌日から歩行練習などのリハビリを開始

退院

手術後7~14日間で退院
※患者様の状態によって変わります(期間は目安)

退院後

外来リハビリにて対応します
ご紹介患者様は、元のかかりつけ医へお戻りいただきます