院長Blog:ラグビーも医療も切磋琢磨 ~人工股関節の手術(DAA)について~

~ラグビーも医療も切磋琢磨~


10年前には考えられなかったラグビーW杯での日本代表の躍進、その影には並大抵でない切磋琢磨があったはずです。

日本の整形外科治療にも10年前には考えられなかった躍進があり、新しい技術や材料が切磋琢磨されて登場してきています。その躍進の中でも、人工股関節分野では目まぐるしいものがあります。当院でのMISは、真のMISを追求したもので、その名の通りのminimum invasive surgery(最小侵襲手術)です。単に皮膚切開長が短いだけのminimum incision surgery(最小切開手術)ではありません。その最大の特徴は、股関節周囲の筋組織を切離せずに人工関節手術を行うこと(前方進入法:DAA)で、その結果、手術時間の短縮、出血量の軽減、早期リハビリ、早期退院、そして早期社会復帰を可能としました。

先日、副院長の田巻がタイのバンコクで開催された「ASRAC DAA Instrument Evaluation」に参加しましたので、ここで紹介しておきます。

世界的にDAAは主流になってきていますが、アジア圏ではまだ主流ではありません。その中で田巻はアジア各国の整形外科医にDAAの技術を指導し、どのような器械を導入するべきかアドバイスする役割を担いました。次回、12/8(日)の健康教室でDAAについて詳しくお話ししたいと思います。

●次回健康教室 ⇒ “その痛み諦めていませんか? ~肩・ひざ・股関節について

DAAの技術指導をおこなう田巻副院長(中央)

田巻副院長(右から2人目)

 

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